【両神山】岩場だらけのガチな山に登って死にそうになった話
こんにちは、達佳です。
先日、普段全く運動しないのに、岩場が多いガチな山に登ってきました。
結果、かなり本気で死にかけました(笑)
- 軽いノリで登山する事に
- 「両神山」のスペック
- 登る前の装備とアイテム
- いざ、登山スタート!
- くさり場のオンパレード
- 山の尾根に沿って崖を進む
- 僕だけ諦めて下山
- とにかく生きて帰る。
- ギリギリで生還
- まとめ
軽いノリで登山する事に
今年の7月頃、アウトドア好きな友達K君からラインが来ます。
ちょっ、登山しようや!
正直、大学の勉強が忙しくて登山なんかしてる場合じゃありませんでしたが、とりあえず登ってみることに。
時間もなかったので、特に情報収集もせず、荷造りをし始めたのは出発前夜という舐めっぷりです(笑)
「両神山」のスペック
名称 | 両神山(りょうかみざん) |
場所 |
秩父(埼玉県) |
ステータス | 日本百名山 |
標高 | 1,723m |
難易度 | 上級(Lv49〜65) |
両神山は、標高1,723m。埼玉県秩父にある日本百名山の山。
登山ルートは3つあって、どのルートから登るかによって難易度が大きく異なるらしいですが、僕らはそんな事前情報はありません。
- 日向大谷コース・・・メインコース
- 白井差新道コース・・・最短コース
- 八丁峠コース・・・上級者コース
そして実際に僕たちが登ったのは、一番むずい「八丁峠コース」(笑)
登る前の装備とアイテム
(←左がK君、右が僕→)
僕の装備一覧 | |
---|---|
頭 | なし |
胴 | Tシャツ(綿100%) |
腕 | 軍手 |
腰 | ジャージ |
足 | 登山靴(¥18,000) |
・頭のヘルメットはなし。
・揮発性が悪い綿100%のTシャツ。
・下はジャージのみの装備。
唯一の取り柄は、新しく買った登山靴のみ。
- おにぎり×2
- 焼きそばパン×1
- アクエリアス500ml×2
- 飴、キャラメル等々
水分は、500mlのペットボトル2本。
ペットボトル2本。
………
いざ、登山スタート!
さあ!登山が始まるでぇ〜〜!
最初は、まぁまぁの傾斜なので、まだ楽しめる余裕があります。
ただ、テンションが高いのもものの数分。
登り初めて5分ぐらいで、徐々に絶望し始めます(笑)
いきなり鎖を使わないと登れない急勾配
登り始めて5分も経たないで、上から鎖が垂れ下がった坂が出現。
いやマジかこれ…
写真じゃあんまり伝わらないけど、かなりの傾斜 ( 45〜90°)
鎖一本を頼りに登って行きます。
多少のアドベンチャー感覚は味わえますが、手を離せば下に真っ逆さま。
本格サバイバルアドベンチャーです。
こんな感じで、結構な傾斜を登り続けること30分。
一つの看板が現れます。
「初心者はこれ以上登るな」の警告(笑)
八丁峠から先は、急峻な岩場が多く、くさり場の続く難コースで、初心者向きではありません。
綿Tシャツ1枚で登山に来る完全なる初心者ですが、たまにわいいじゃんということで進ませてもらいました。
くさり場のオンパレード
注意書きの看板以降、鎖場ゾーンのオンパレードが始まります。
怖いよ〜〜泣
俺が登りきったら登ってきて!
こんな感じでずっと崖…
そして、下はジャージ1枚なので、膝が岩にあたるのが痛い…(膝パッドを装備するのがおすすめです)
高所恐怖症が発動されないように、なるべく下を見ずに、足のポジショニングに全神経を注ぎます。
山の尾根に沿って崖を進む
くさり場を登ること30分ぐらい。
視界が開けて、ようやく山頂かと思いきや、山の尾根の部分に到着です。
ここからは、山の尾根に沿って崖を進んで行く道のりとなり、直射日光をもろに浴びるので、体力の減りが早くなります。
最初の難関
尾根を進み始めると、最初の難関「ほぼ垂直の崖」が現れます。
もう怖いから引き返したい…
僕は、この辺りから生命の危機を感じ始めるのですが、K君は一向に怖気ずく様子はありません。
行くで!
もう怖いから引き返そうや〜…
何ゆーてん!!
んじゃ俺が先行くから、大丈夫だったら来てみ。
とういうことでK君が先に出陣しました。
余裕余裕!来てみ〜!
………………
いやちょっと待って。マジで怖い…泣
反対側で、進むか悩む僕↓
こんな所で滑落したら一巻の終わりです。
ここは、帰りの分の体力も考慮して引き返すのが賢明。でも、ここを乗り越えれば山頂まであと少しかもしれない……
ここはもう一か八か。
山頂まで後少しという期待に賭けて、進むことにしました。
2度目の壁
そして、なんとか崖を乗り越えた!!
「両神山山頂まであと1.9km」の看板。
……………
あと2キロ?
おまけに、さっきより長い崖が出現。
はい、ありがとうございます。
僕は引き返すことにしました。
なんせ、もう既に水分が危機的状況でした。
太陽からの日差しで、発汗量が尋常じゃないので、水をガブ飲みしたいのですが、残りペットボトル1本。
この1本も一瞬で飲み干せるほど、体の中の水分が足りてない極限状態です。
僕だけ諦めて下山
「これ以上進んだら、脱水症状になって死んじゃう。」
そう思った僕はK君に別れを告げます。
ちょっともう無理だわ…
俺は引き返すからKは先に進んでくれ。
マジで行ってんの…?
こんな山の奥地で、2人が分裂するのはどうしても避けたかったのですが、もう僕の体が持ちません。
水分、体力ともにまだ少し残ってるK君だけがこのまま進むことになりました。
とにかく生きて帰る。
山頂まであと2kmの所で引き返す悔しさをこらえて、1人で今まで来た道を戻ることに。
しかし、下りは嫌でも下を見ながら降りなければならないので、行きの3倍の怖さが伴います。
ほぼ直角な崖を、力の限り鎖を握りしめて降りていくので、握力と腕力を異常なほどフル稼働させます。
結果的に、崖を下り終えて緊張状態から解放されると、あまりの怖さで手が震えて力が入らない状態に。
足もかなり疲労が溜まってるらしく、グラつきまくりで足首ぐねりそうでした。
それでも、少し進んでは、少し休んでを繰り返し、ゆっくり慎重に降りていくこと30分。ある不安が襲います。
これ道あってるよね…?
実は登りの時も紛らわしい分岐点があり、迷いかけたポイントがあったので、そこで間違った方向に降りていってないか猛烈に不安になります。
手持ちのペットボトルの水分も残りわずか。
早く降りて、水分をガブ飲みしないとマジで倒れるレベルでやばくなって来ています。
とにかく必死で降りました。
K君が死んでないか不安になりながらも、登って来た時のわずかな記憶を頼りに、懸命に降り続けました。
半べそかきながら必死に下ること1時間。
木の割れ目から、車を止めた駐車場が…
生きて帰って来た…
あまりの安堵感で小便漏らしました。
ギリギリで生還
駐車場に着いた時の、残りの水分はペットボトルの1/4。
ただ、近くに自販も何もないから、まだガブ飲みはできません…
K君もあの後、崖がやばくなり引き返したらしく、僕が着いてから30分ぐらいで、無事生還しました。
その後、K君と車に乗り、奇跡的に山道で自販機を発見し、ペットボトル3本ぐらい買って念願のガブ飲みを果たしましたとさ。
まとめ
久々にこんな怖い思いをしました(笑)
もう当分、岩場が多い山に行くことはないでしょう!
ただ、人間、極限状態でフルパワーを発揮すれば、そう簡単には死にません。
大切なのは、とりあえず登ってみること。そして、教訓を次に生かすこと!
次はもっと可愛い山に登ります(笑)